アメリカ ERに行った話

「もし、大病でもこんなに待ったら死ぬじゃん。。」

アメリカのERに行って感じた1番印象的な思いはこれでした。

 

 

人生で初めて気を失って倒れたのがまさかのアメリカ(2022年)

 

倒れる2日前から急に体調がおかしく
「ERに行こう」と言われ深夜11時に初めてのERへ。


深夜11時に受付、脈拍血圧検査、精密検査を終え、
3時間強待合室で子供連れで待ち、
ドクターに会ったのが午前3時。

 

診察結果は良くないものと告げられ、家に帰ったのが午前4時。

 

「もし、大病でもこんなに待ったら死ぬじゃん。。」

 

結果に恐怖もありましたが何より、思った気持ちが多分これでした。


こんなに待ってどこがERなんだ。。と怖くなりました。


一方で、こんな夜中に想像を超える多くの患者と
多くの働く医療関係者がいることにも驚き
アメリカのリアルを1番感じました。
(現在の健康状態は良好です)

 

 

後日、専門医に向かいERでの診断のもと薬が処方されました。

 

薬が処方された後、
「また体調に変化があればすぐにERに行って」と言われていました。

 

「自分は大丈夫だろー!」

 

と思って、薬を服用した結果、
薬の効きすぎで気を失い倒れたんです。
(効果は想定内なのでご心配なく。)


信じられず、倒れて目を開けた時お尻を打ちすぎて痛いのと
もし頭を打って目を覚まさなければ死んでいたか?と思ったら
さらに恐怖がきて泣きました。

 

「ERに行くぞ」

 

といって車で向かう途中、意識も朦朧としていて、
2日前に4時間もERで待った現実を思い出し

 

「ERに行ってもどうせまた待たされる...こんな状態で待たされたら死ぬ...」

 

と思いながら病院へいきました。

 


病院に到着して歩くこともできなかったので、
車を降りてすぐ車椅子でERへ。

受付、脈拍血圧検査を終え、1分程度待ったところで、
看護婦さんが猛スピードで私を奥の診療室に運んでいきました。

 

多分待っていたのは1分程度かと思うんですが、全身からすごい力でなにかに吸い取られるように猛烈に意識が飛びそうになり、話しかけてくる夫の声は隣にいるのにも遠く、体感は5分くらいに感じた覚えです。

 

「ERに行ってもどうせまた待たされる...こんな状態で待たされたら死ぬ...」

 

の気持ちを抱いている中、車椅子を猛スピードで押されて運ばれていったので

 

「ああああああ神様ああああああ」とまた泣きそうになりました。

 

いや、多分無意識に泣いていた覚え(もううろ覚えw)
そこから検査、処置、手術と一通りを終えその日中に帰宅しました。

 

経過は良好のためその後、アメリカの病院には行ってはいません。

 

「ER」と初めに言われたときは「なんだそれ」レベルの知識だったため、全てを終えて調べてみると、ERの待ち時間問題やERの費用問題に関しての記事がたくさんで驚きました。。

 

アメリカは医療費が高い」

 

この常識は学ばずとも知っていたので「そうか」程度の知識でしたが
身をもって病院、さらにはERというものを体験すると想像以上のものでした。

 

後日来た請求書は日本では考えられない金額で、もはやネタレベル。

 

アメリカに憧れを持って移住する人は多くいると思いますが、いざという時の「病院」の事、忘れないでほしいなと思いました。。

 

 

ちなみに、ベトナムでERに行った経験はないですが、
日常的に病院に行くハードル、待ち時間、費用面についてはかなり良心的。

 

日系の病院も多く、あたりまえのように日本語が通じる場所が
たくさんあったな、とふと思い出しました。